知人からの突然の誘いで「チケットが無駄になるう〜」との訴えを聞き、たまたま入っていた仕事もキャンセルになったので『人助け』のつもりでコンサートに行った。…なあ〜んて、ウソ!こんな一流のピアニストの生の演奏なんて久しく聴いていないし、昨今私の演奏法は独りよがりになっていないかしら?というのを確認したくて(こりゃラッキー♪)とばかりにみなとみらいホールへ馳せ参じた。
ひえっ!!私にしてはありえない!開演の一時間前に友人と待ち合わせ。いつも開演ギリギリに飛び込む質だから、なんだか己自身ヒトが変わった気分で『遅刻せずに』待ち合わせ場所についた。
さて、私はみなとみらいホールに足を踏み入れるのは恥ずかしながら初めてである。何年も前、ここの小ホールでリサイタルをやろうと考えたが、競争率がハンパではなくその時は断念した。
中に入るとサントリーホールに負けてないくらい上品で華やかなホール!私たちは2階席の1列の16、17番。行ってみると何と何と!ピアノのど真ん前ではないかー♪♪♪
「すごい!何ていい席なの〜♪来て良かった。」少し遠めではあるが、ど真ん中で聴けるのはクラシックファンとしたらハッピーなことである。
すると、しばらくして・・・
「ちょっと。すみません。」
「はい?」
「あの、御自分の席に座っていただけませんか」
「え??」
間違っていないと確信して座った席だ。何をいうんか、と思いつつチケットを見直すと・・・
「あれれ!『P』って書いてある。Pってなに?」
「パイプオルガンのところの席ですよ」
「おわ〜!」
さて、いざ行ってみると、何よ何よ♪さっきの席より断然、イイ♪
舞台が近い!ピアノが近い!!イスも近い!!座布団(後述)も近い!ということは・・・
ピアニストが近いっっっ♪
ヤタ〜!!!
やがて開演時間になる。どこからか、『なべ』を叩く音が聞こえてきた。いや、あれは、なべではなく
『どら』だっ!ひゃー!開演ベルがどらの音とは思いもよらなかった。なぜどら?
「横浜だからでしょう」と友人。いやもしかしたら、中華街が近いから???
いよいよスコダの登場。どんな風に出てくるのかと思ったら・・・
「サンキュウ〜、オオ♪」という声とともに、実ににこやかに大ピアニストが現れた。その立ち振る舞いはなんともいえず穏やかできさくな温かいお人柄を一瞬にして容易に想像の出来るものであった。パイプの私たちの席にも会釈を忘れない。もう私は音楽を聞かずとも、この登場に深く胸を打たれ、充分に満足してしまった。
演奏はハイドン:ソナタ変イ長調Hob.XVI-46 ブラームス:ソナタ第3番ヘ短調作品5 ショパンの小品数曲とバラード第1番で閉められた。音色が評判以上に美しく、夢の世界へ旅行した気分だった。演奏会は、つまり別世界へのトラベルなのである。
3曲もアンコールを披露したスコダ。最後は「もう終わりよ♪」とばかりにピアノの蓋を閉め、しいていた座布団を左手に持ち、その腕を大きく振って退場したのだった。しかし、座布団がしいてあるコンサートも初体験で面白かった。さすが82歳。座布団くらい御愛嬌で許してネ♪と言われているような気持ちがした。それに座布団はやはり日本調の感じがどうしてもするので、なんとなくほほえましい光景だったのだ。練習してるうちに、お尻が痛くなってきた・・・そこへメイドインジャパンの座布団を勧められ、「オー♪ヴンダーバー!」としいた巨匠の姿が何故か眼に浮かぶ。そうでなくとも巨匠は大の日本ひいきらしい。久しぶりに心の洗濯が出来た。(お詫び:どうしてもいろんなことを感じてしまうので、文章が長くなり、リアルタイムで日記を公開できなくて大変申し訳ございません。)
コメント
ラッキーストライク
神宮さま
コメントの投稿
トラックバック
http://maingauche07.blog120.fc2.com/tb.php/156-c7741ad8